『プラスチックQ&A』




Q:プラスチックとは?


A:合成高分子化合物でできており、一般的に「合成繊維」「プラスチック」「合成ゴム」と呼ばれているものの総称です。


Q:高分子化合物?


A:高分子量の化合物で、1つの化合物が1万個以上集まってできた物質を高分子化合物といいます。食品であるガムや、水分を吸い取る紙おむつの中身も高分子化合物であり、プラスチックの仲間です。


Q:プラスチックの種類は?

A:大きく分けて2つに分類されます。

Q:どんな形にもなるの?

A:今周りを見渡してもらうとわかるように、私たちの身の回りには色々な形のプラスチックがあります。箱型のもの、穴の開いているもの、 ネジ形状をしているもの、金具の埋まっているもの、小さなギア形状のもの…その形は様々です。色々な形にでき性能も良く低コストという ことから金属材料からプラスチックへ置き換わっているものも多いです。


Q:車の中にプラスチックの物を放置すると変形する事があるのに、どうして車のプラスチックでできている物は変形しないの?

A:プラスチックは色々な性質を持っていて、それぞれに特徴を持っています。車内など高温になるような場所には耐熱性に優れた物を 使用しているので変形しないのです。


Q:プラスチックに色はつけれるの?

A:はい。プラスチックには様々な色をつけることが可能です。プラスチックの原料に着色して赤・青・黒や石目調・メタリック調にしたり、 塗装めっきのように後から着色をしたりします。もちろん透明のプラスチックもあり、アクリル(PMMA)は普通のガラスよりも紫外線透過率が 大きかったりするんです。


Q:「塗装」って?

A:全体、又は部分的にも希望の色や質感(金属感・木質感・石材感・レザー感など)に仕上げることができ、そのままのプラスチックでは 出すことのできない高級質感を出すことができます。また、帯電防止・電磁シールド・表面硬化・防腐など機能を向上させる為に塗装を 行なったりします。


Q:「めっき」って?

A:身近な物だと、車のエンブレムがこの「めっき」です。中身はプラスチックなんです。この場合は主に装飾を目的としていますが、
プラスチックを高温の場所で使いたい時や硬さが欲しい時、耐候性が欲しい時など機能を向上させる事を目的としてめっきをする事もあります。


Q:その他に色々な質感を出す方法はあるの?

A:「シボ」という言葉を聞いた事がありますか?シボ加工とは金属の表面に模様をつける方法のひとつで、木目・皮革・岩目・砂目・なし地・幾何学模様を金型につけることにより、プラスチック自体にこの模様をつけることができます。例えば、パソコンのキーボード等を触るとざらざら感がありますが、これがなし地模様のシボ加工をしたプラスチックになります。


Q:金具の埋まってる製品はどうやって作るの?

A:金型に金具を挿入して成形する方法と、後から熱カシメ超音波溶着などによって接着、圧入する方法があります。


Q:「熱カシメ」って?

A:プラスチック製品側に設けたボスに金属や異種材料を嵌め込みボスの頭部を熱で軟化変形させて固定する方法。


Q:「超音波溶着」って?

A:超音波振動により接合面に発生する摩擦熱で溶接する方法です。プラスチック同士を溶接したり、ボス等を軟化変形させて金属や異種材を固定したり、また、超音波振動を利用してプラスチック成形品にインサート用金具を圧入したりします。


Q:プラスチックは何度までもつの?

A:種類により使用範囲は-80℃〜360℃まであり、大変幅広いです。


Q:プラスチックに電気は…通りませんよね?

A:一般的にプラスチックには導電性はありませんが、カーボン繊維や金属微粉末を付与する事により金属のようにはいきませんが導電性材料として利用する事ができます。


Q:文字やロゴをつけるには?

A:プラスチックには印刷も可能です。印刷はシルクスクリーン印刷・パッド印刷など直接印刷する方法と、印刷したものを貼り付ける、あるいは転写する熱転写・ホットスタンプなどの間接的な方法とに分ける事ができ、生産性・コスト・耐久性等を考慮して印刷方法を選択します。


Q:「アニール」って?

A:寸法安定性が必要な時に行なわれる熱処理の事です。適度な熱を加える事により内部ひずみを除去して安定させるこ事が目的です。また、ナイロンは吸水する事により強度をあげることができるので、蒸気でアニールを行ないます。



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